ハイグレクエスト 第12話

毎度ありがとうございます。ぬ。です

今日は七夕ですね
織姫と彦星が1年に1度だけ出会えるロマンチックな日ですね
待ち焦がれて天の川の向こう側へと渡った彦星が見たのはハイレグ水着を着た織姫だった!的な展開もアリかな(何
ロマンチックな夜が待構える朝ですが、よかったらハイグレクエストもお楽しみ下さい

それではどうぞ(`・ω・´)つ




「そこまでです」

 よく通る済んだ声が神殿の奥から聞こえた。

 レナがこの世界に来て初めて聞いた声。優しくて暖かく、それでいて涼しげで張り詰めた緊張感も持ち合わせた不思議な響きをする声。彼女を勇者へと導いたあの声だ。

「ルーナさん……」

 背筋がピンと伸びたスタイル抜群の女性が、レナたちがいる場所へと歩いてくる。綺麗な紫色の髪、大きな胸、小麦色の肌、でも露出は前よりも減った。青色のハイレグ水着のせいで。

「勇者レナ、これ以上の蛮行はこのハイグレ人間ルーナが許しません! ハイグレッハイグレッハイグレェ!」

 自分を暖かく送り出してくれた大神官は見るも無残な姿にされ、本来の意思と反する行動を洗脳によってとらされていた。スノー神殿にたどり着けばもう1度あのすべてを包み込んでくれる笑顔と再会できると信じていただけにレナは大きなショックを受けた。しかし、それ以上にダメージが大きかったのはエレスだった。
「そんな……ルーナ様ともあろうお方が……」
 神職に携わっていた彼女にとって女王の右腕ともいわれたルーナの堕ちた姿は耐え難いものだった。
 レナは今にも倒れそうなエレスの背中に手を伸ばして震える体を支える。

「あなたは……エレスですね。スノー学園の生徒であり、ウェート神殿の手伝いをしていた。安心しなさい。神官セシルは無事ハイグレ人間へと転向を遂げました。街の人々もハラマキレディー様によって鎮圧され、ハイグレ魔王様の勢力圏下へと収まったようです」

 淡々とエレスにダメージを与える内容を告げるセシル。

「今朝まで私はあなた方のことを待っていました。しかし、先にここへとやって来たルルさんとカロラさんの手によってハイグレ人間へと生まれ変わったのです。ハイグレッハイグレッ」

 伸びやかなハイグレポーズは気品に溢れ、レナが見てもオーラを感じざるを得なかった。

「私には勇者をこの世界へと召喚した拭えない罪があります。それを少しでも償うためにも戦わねばなりません。すでに勇者に同行させたリンとルルはハイグレ人間となり、途中から加わったソニアも転向を確認しています。また、同時に召喚したサクラ、ツバサという少女もハイグレ魔王様の所有物となっており、次なる勇者の可能性はなくなっています。私に与えられた命令は勇者レナの足止めと、勇者レナの仲間エレスの抹殺。エレスのテレポートが使えければ勇者は魔王様のもとへは辿り着けない。私はハイグレ人間としてハイグレ魔王様のご命令を全うします! ……話が長くなってしまいましたね。さあエレスよ、ハイグレを着るのです!」

 大神官の叫びと同時に大量の光線が天井から降り注ぐ。レナはアクション・ソードて掲げて巨大なシールドを展開する。シールドに光線が当たるたびに手元に強い衝撃が襲う。

「例え魔力が尽きようとも、この命に代えてでも私はあなたたちを止める……ッ! 全ては偉大なるハイグレ魔王様のために!」

 言葉通り攻撃はやむどころか、次第に強くなっていく。いくらアクション・ソードの力が強大でも、それを握るレナの小さな手は限界を迎えつつあった。

「くっここまで来て……」

 両手で柄を握りレナは必死に攻撃に耐える。

「レナさん……私は大丈夫です……逃げてください」

「ダメだよ! これ以上私のために犠牲になって欲しくない。洗脳とはいえ、あんな苦しいことさせるわけにはいかない!」

 レナは改めて手に力を込めた。ルーナの魔力が尽きるのが先か、レナの力が尽きるのが先か。気力の勝負だ。両者が長期戦を覚悟した。が、事態は思わぬ形で急変することになった。突然、光線の雨が止んだのだ。ルーナの魔力が尽きるには早すぎる。レナは油断することなくシールドを展開したまま様子を伺った。床に倒れたルーナをエレスが見つけて、レナはやっとシールドを解除した。

「あれは……魔力を増大させる禁書……なぜ封印されていた本をルーナ様が……」
 ルーナの傍に落ちている1冊の分厚い本。禍々しい魔力を放っているのがレナにも感じられた。ソニアが読んでいた本からは感じたことのない嫌悪感だった。

「そんなに危険な本なの……?」
「はい。最悪の場合、使用者の命も奪う危険があると、レグロー城に封印されていたはずです……」
 城に封印されるほど危険な本がルーナのもとにある理由は明らかだった。ハイグレ星人が持たせた以外に考えられない。

「はっはやくレグロー城へと向かいましょう」
「そうだね……みんなの為にも急ごう!」

 エレスはすぐにテレポートの準備に入る。祈りを捧げ詠唱を開始する。レナはしっかりとエレスの手を握り、目を閉じて移動の瞬間を待つ。

「行きます……テレポー……あああぁ……ハイグレェ」

「エレスちゃん!?」
 レナが目を開けると、視界は渦を巻き、別次元へと移行する最中だった。
「偉大なるハイグレ魔王様……申し訳ありません……」
 禁書を手にして果てるルーナの姿が一瞬見えた。しかし、レナはワープ空間へと飲まれてしまった。目の前が灰色になる。これまでのテレポートでは感じたことない激しい衝撃がレナの全身を襲った。体が大きく揺れて、どこかに吹き飛ばされそうになる。レナはエレスの手をギュッと握った。

「ハイグレェ、ハイグレェ、ハイグレェ、ハイグレェ」

 目を開けると、魔力が渦を巻く薄暗いトンネルの中で、エレスはレナに握られた片手だけを残して黒いハイレグ水着姿になってハイグレポーズを繰り返していた。
 彼女のためにも、自分のためにもレナは手を強く握った。振り落とされるわけにはいかない。エレスはきっとレグロー城まで連れて行ってくれる。そう約束したから。レナは強くエレスの手を更に強く握ってトンネルの出口を目指した。
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感想

ハイグレクエストやっと来ました!
今回は短かったけどハイグレ人間がまた増えた!
今日は七夕ですね!
私が住んでいるところは
8月に七夕をやるんですよ!
七夕をやるが遅いですよね!
次回も頑張ってください
ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!

感想

ハイグレ繭を読ん下さりありがとうございます。
ハイグレ繭は下らなくなかったですか?
私のお気に入りのエレスがハイグレに次回どうなるか楽しみです!

Re

>ハイグレ人間Rさん
コメントありがとうございます
やっと未洗脳者よりハイグレ人間の人数が上回ってきました
旧暦では8月が七夕やるのですね
天候的にも8月の方が天の川が綺麗に見られそうで羨ましいです
次回もぜひぜひよろしくお願いします(`・ω・´)

Re:

>パンスト兵1206さん
コメントありがとうございます
ハイグレ繭面白かったですよ〜自分では書けない発想に触れることができました!
ぬ。もSSを書きながら本当に面白いのか、えっちぃ文なのか、楽しんでもらえているのか、ネットの世界に放ってしまって大丈夫なのか毎回自問しています…
でもパンスト兵1206さんのように暖かいコメントで全てが報われるくらい励まされております(*´Д`*)
エレスちゃんを気に入って下さってありがとうございます!
彼女のことも含めて次回も楽しんで頂けたらと思います(`・ω・´)

No title

毎月の楽しみktkr
蛮行を許さないとか、命に代えてでも止めるだとか、
ヒーローが言いそうなセリフを言いながらハイグレするというギャップの破壊力よ。
そしてまたしても続きの気になる終わり方…。
テレポートした先で一体彼女は正気を保っていられるのだろうか(棒)
次回も楽しみに待ってますぜ。

Re:

>重金属さん
コメントありがとうございます
言ってる本人は洗脳でハイグレ魔王が正義だと心の底から思ってる故の発言良いですよね
エレスちゃん無事だといいですねー(棒
待ってくれてる人がいるとモチベーションがグンと上昇する単純な思考回路なのでありがたや(*´Д`*)
次回もよろしくお願いします( ・`ω・´)
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ぬ。

Author:ぬ。
本家でもちょっとだけ活動させて頂いてました。初のブログですが色々とチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。ハイグレ、ハイグレ、ときどきアップル。

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