ハイグレクエスト 第11話

毎度ありがとうございます。ぬ。です
いやあ先日のWWDC良かったですね
まさか発表されたばかりのMac ProとiPhoneSEが合体して戦闘ロボットになるとは予想できませんでした
watchOS5に更新したApple Watchを使用して指示が送れるそうですね。未来でしたね
とまあ、おわかりのようにここの文は6月5日午前2時より前に書いております
WWDC2018は基本に戻ってソフトウェアの発表に終始してハードウェアの発表はないのではないかと言われていますね
個人的にはMacでSSを書いているので今後のmacOSの進化とネーミング、iOSの安定化がどんな感じになるのか気になってます。watchOSは…Apple Watchはシンプルに時計として使ってるからseries1サポートしてくれればそれで満足かな…

そんなわけでハイグレクエストも第11話でございます
なんとなーく終わりに近づけているかなと思っております
きちんと風呂敷を畳めるか軽くビビっているぬ。ですが、ケツを引っ叩いて頂ければと思っています
それでは11話どうぞー





 魔力のトンネルを抜ける。狙いどおりスノー神殿の入り口の前へと寸分も狂わずに着地した。
 これまで見てきたなかで最も大きな神殿。口を開けて見上げるレナ。4階建だった中学校の校舎よりも高いかもしれない。真っ白い巨大な石が幾重にも積み重なっている。
 早朝のみずみずしい草の匂いが漂う丘の上。レグロー城はここからでもクッキリと眺めることができた。朝日に照らされてオレンジ色に輝いている。上に突き刺さったピンク色のハイグレ城以外は……。

 神秘的な光景と相反する異物を見つめていると、隣に立っていたエレスが扉へと促した。
「レナさん」
「あっうん」

 上品な装飾が施された分厚い扉を押す。思っていたよりも軽く、なめらかに扉は開いた。

 大聖堂はこれまでの神殿とは比べものにならないくらい広かった。天井も高く朝日がたっぷりと差し込み、白い室内を眩しいくらい明るくしている。一番奥に設けられた祭壇に見覚えのある人物を見つける。緑色のハイグレ人間。その隣に茶色のハイグレ人間。

「やあ、遅かったね。勇者レナ」

 いつもと変わらないトーンでレナは名前を呼ばれた。涼しげな笑顔も、腰に左手を添える余裕溢れるポーズも何も変わらない。でも、今は少し挑発的に感じてしまう。緑色のハイレグ水着を着たルルには一切躊躇う様子はない。洗脳によって身も心もハイグレ魔王に支配されてしまっている。

 無言のまま入り口から動かないレナとエレスにしびれを切らして、ハイグレ人間たちがゆっくりと彼女たちのもとへと歩み寄り距離を縮めていく。

「あの……」

 じりじりと近づいてくるハイグレ人間へと向けてレナが口を開いた。

「ウェート神殿でリンちゃんを洗脳したのは……神殿を襲ったのはルルちゃんなの?」

「そうだよ」

 絞り出すように聞いたレナの心の準備が出来る前にルルは答えた。予想はしていたが、こうもあっさりと認められてしまいうと次の言葉が出てこない。ルルにとってはその様子もまた痛快だったようだ。

「ボクは君と出会った時にはハイグレ人間になっていたんだ。魔法で記憶を封印されていたから無自覚ではあったけど、ボクはスパイとしてキミたちのもとに送り込まれていたんだよ」

 誇らしげにルルが続ける。

「すべてを思い出したのはウェート神殿にたどり着いてからだ。リンは流石だよ。ずっとボクのことを疑って、ボク自信が気づいていないうちから正体を見抜いていたんだ。あと少しでレナをハイグレ人間に出来たかもしれなかったのに邪魔されちゃったよ。ま、ハイグレ人間にしてあげたらすぐに大人しくなったけどね」

 満面の笑みを浮かべたルルにレナはようやく怒りの感情が芽生え、アクションソードに手を運ばせた。

「ちょ、落ち着きなよ。聞いてきたのはレナの方じゃないか。勇者の仲間だったリンがどんなふうにハイグレ魔王様に忠誠を誓ったか詳しく教えてあげるよ」

 剣を抜かれてもルルはひょうひょうと楽しそうに当時のことを語り始めた。






 レナたちを神殿から逃がしたリンはルルを食い止めるべく立ちはだかった。時間を稼ぐだけでなく、ルルを行動不能にさせる覚悟で杖を構える。しかし、ルルの正体を薄々察知していた彼女にとっても、まったく予想外の状況に陥った。

「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ」

 2人きりだった神殿内に突如姿を現した幼い少女。黒いハイレグ水着を着て、あどけない表情でハイグレポーズを行う。
 彼女の登場にリンの表情は一変する。

「ノクスはハイグレ魔王様に忠誠を誓った忠実なしもべ。はいぐれっはいぐれっ」
 無表情のままノクスはリンを見上げて宣言した。

「リン……アンタ洗脳されてるとはいえ、サラッととんでもないことしてくれたわね……」

 世界の理すら変えてしまいかねない行為に驚きを通り越して呆れてしまう。しかし、大精霊がハイグレ魔王の支配下に堕ちたということは、リンにとってはかなり良くない展開だった。

「さあ正々堂々と勝負だ!」
 一気に畳み掛けるためルルが素早くハイグレ光線を放つ。
「いやいやいや、圧倒的に私の方が不利なんだけど!!」
 ツッコミを放ちながらも、リンはシールドと火の渦を生み出して応戦した。

 攻撃がぶつかり合って激しい爆発音が鳴った。リンはハイグレ銃をルルの手から弾き飛ばそうと黒煙の中で細かい攻撃を重ねていく。だが手応えはない。レナたちは無事に逃げられただろうか。最低でもその時間だけは稼がなければならない。

「レナならもういなくなった」
「え?」

 背後から抑揚のない声が聞こえる。思わず振り返るとノクスが立っていた。

「いつの間に……」
「レナの魔力は消えた。目的地はスノー学園の図書室」
 無表情のままノクスが言う。
「図書室!? なんで……スノー神殿へ向かったはずじゃ」

「魔力を追ったから間違いない。3人は図書室に向かった」
 ノクスは淡々と答えた。

「エレスが神殿と図書室を間違えるはずないし……」

「他人よりも自分の心配をしたほうがいいよ!」

「しまっキャアアアアアアアアアアアアア!!」
 
 仲間たちの名前に惑わされ、攻撃に気付くのが遅れてしまった。ルルが連射した光線の2発がリンの背中へと命中した。

「これでキミも立派なハイグレ人間になれるね」

 リンの正面へと回り込んだルルは、悲鳴をあげながら大の字になるリンへと声をかける。

「だ、誰がそんなものに……ハイグレェ……くっ」

 純白のハイレグ水着を着せられたリンは記念すべき1発目のハイグレを披露した。

「ハイグレェ……ノクス……レナたちがハイグレェ、図書室へと向かったってハイグレェ、言ってたけどハイグレ、理由とかはハイグレ、わかってハイグレ、いるのハイグレッ」

 ハイグレポーズを交えながらも、リンが質問する。

「ある。でもハイグレ魔王様にとって良くない理由」
 ノクスが答える。
「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
 が、リンにはもう反応する気力は残っていなかった。ハイグレポーズを繰り返し、押し寄せる刺激に耐えることで精一杯だった。

 代わりにノクスの言葉にはルルが反応した。

「やっぱりあそこに隠してあるんだね」
「間違いない。でも場所まではわからない。それは勇者たちも一緒」

 リンのことは無視するように神妙な面持ちで会話をする2人。

「ボクたちはスノー神殿に向かわなくちゃいけないし……」
 ルルはしばらく考え込んでいたが、名案を思いついて顔が明るくなった。
「リンに行ってもらおう」
 ひたすたハイグレを繰り返す真っ白なハイグレ人間を見てルルはニヤリと笑った。

「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ嫌よハイグレッ」
 首を左右に振って、やっとの思いでハイグレの合間に拒否する言葉を絞り出す。

「その格好になってもまだレナの仲間のつもりかい?」

 かつてのライバルの最後の抵抗をあざ笑うようにルルが言う。

「キミはハイグレ人間になったんだ。ボクとの勝負に負けてね。トレードマークだった黒いローブもなくなって、これからはその与えて頂いた白いハイグレを着て生きていくんだよ」

「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
 リンはルルを睨みつけながらもハイグレポーズを繰り返す。

「まだ自分の立場がわかってないようだ。ノクス、一緒に教えてあげよう」
「わかった」

 ゆっくりと頷いたノクスは、リンの顔へと手のひらを向ける。すると紫色の光が溢れてリンの体を包んだ。

「ハイグレッハイグレッ!?」

 腕を引き上げた状態でリンの動きが止まる。

「私に何をしたの!?」

 がに股のまま胸を張り、腕を両脇の近くに固定されたリンがルルに向かって叫ぶ。

「リンには自分の立場をわかってもらう。キミがボクに負けてハイグレ人間になったんだってことをね」
 そう言うとルルは黄色い札を3枚取り出した。騒ぎ喚くリンを無視して、リンのハイグレの上から丁寧に貼り付けていく。左胸、右胸、最後の1枚を股間へと貼る。リンはされるがままにその様子を眺めているしかなかった。

「これからリンが本当に大切なものが何かを決めてもらうよ」
「洗脳術が進行してるんだからやる意味なんてないわよ」
 楽しそうなルルに向けてリンが吐き捨てる。口だけはとても自由に動くようだ。

「ハイグレ魔王様のお導きにこれだけ反発できるなんて流石はリンだ。でも、洗脳なんて野蛮な言葉で片付けて欲しくないな。ボクたちはみんなハイグレの素晴らしさを教えて頂いただけなんだ。最初はどんなに嫌がっていてもハイグレ魔王様のしもべとして服従することがボクたちにとって最良の答えなんだってね。だからリンに勝ったボクが責任を持ってハイグレの素晴らしさを教えてあげる」

「だから私は絶対に……ひぎぃ!?」

 反論の途中でリンの体に電撃のような痛みが突き抜けた。あまりの衝撃に言葉を続けることが困難になったリンは悲鳴と共に顔を歪ませた。
「アンタッこれ……ああああ!?」
 股間に貼られた呪符が突如暴れ始めた。薄い水着の布しか守りがなくなった彼女の秘部に呪符の効果は直撃する。攻撃自体は弱めだったが、ハイグレ1枚のリンを苦しめるには十分すぎる力だった。

「特別でもなんでもない札だよ。低級の電気ショック魔法さ。普段のリンならなんてことないレベルだろうね」

「ぐっくぅ〜……あぐぅ……」

 ルルはリンに貼り付けた3枚めの札がじんわり濡れ始めたことを見逃さなかった。

「そろそろ次のステップに行ってみようか」
「いひゃっ!」
 ルルが念じるとリンの体には新たな刺激が走った。それも2箇所同時に。リンは歯を食いしばり、股間に加えてさらに2つの乳首から伝わる刺激にも耐えることになった。

「ああああううっふう……ぜ、絶対に許さないわよ……いっうっあっはあ……」
 ハイグレポーズで固められたままリンが言う。声は強気だったが、額から汗が噴き出し、目には涙が溜まり、口からはヨダレが漏れていた。
 3箇所からの攻撃はリンの体力と気力を確実に削いでいく。ノクスの魔術で動きを封じられていなければ倒れていてもおかしくなかった。

「誰も許してくれなんて言っていないし、むしろキミがボクに許しを請う立場のはずなんだけど。まあいいや。そうきてくれないと面白くない。そろそろ仕上げの時間だ」

 リンのハイグレ水着は汗でグッショリと濡れていたが、股間はその他の体液も混ざり合いグチャグチャになっていた。

「ひぐ……アンタを助ける為にも……ぐっ負けられないの……わっ私は耐えなきゃいけないのよ……このバカルルがっひやあああああああ!?」
 断末魔を残してリンは静かになった。胸からの刺激は続いているが、股の呪符は彼女が吹き出した潮が吹き飛ばして、愛液とともに床へと剝がれ落ちた。

「ボクの名前を呼びながら逝かないで貰えるかな……」
 ルルはため息をつきながらも、照れ臭そうに札を拾い上げる。
「うわ、こんなに濡らしちゃって。気持ち良かったかい?」
 ねっとりと水滴が滴る呪符をつまんでルルが笑う。
 リンは彼女の言葉にゆっくりと1度だけ首を縦に動かした。口はだらしなく開いてだらりとピンク色の舌が覗いている。

「あははッ、やっと素直になってくれたね、リン」
 リンの返事を見たルルの顔がパァっと晴れた。丸めた呪符の残骸を勢い良く投げ捨てる。

「さっきの気持ち良さを再現する方法を教えてあげようか?」
 リンは今度は2回頷いた。2つの乳首はぷっくりと勃ち上がり、未だに刺激を送り続ける呪符を浮き上がらせている。

「いいだろう。それはとっても簡単なことだよ。ハイグレをするだけさ。できるね?」
 リンの体は動かなかった。だらしなく開いた口は閉じて、時折食いしばる白い歯が顔を出す。しばらくたってか細い声が漏れた。

「……する。するから……」
 ルルはよく聞き取ることができなかった。だが、内容は把握した。彼女は余裕を持って聞き返す。

「聞こえないなあ」
 
 ルルの意地の悪い言葉へのリンの反応は早かった。

「ハイグレするから! ハイグレするから拘束を解いてよ!!」

 早口で叫ぶリンの目は真っ赤だった。ルルはそれでも余裕を忘れない。

「でもボクはリンに許して貰えていないし、ボクもリンを許していない。自らの意思でハイグレをする許可をハイグレ魔王様に絶対服従を誓ったハイグレ人間意外にするほどボクの魔王様への忠誠は甘くないよ」

 普段のリンなら回りくどい言い方も含めて怒鳴りつけてくるはずだ。ルルは彼女の反応をワクワクしながら見守った。そして、ルルにとって理想の返事が返ってきた。

「許すから! いえ、私を許して! ルルの言ってたことが正しかったわ。私はハイグレがこんなに素晴らしいものだなんて知らなかったの! ごめんなさい。完敗よ。私はあなたに負けたことも認めるし、ハイグレ魔王様のしもべとして生まれ変わったことを誓うわ。だから……ハイグレの許可を私に与えて!」

 涙ながらの懇願は120点満点の答えだった。自分に反抗するリンの姿はもういない。目の前にいるのはハイグレ人間ルルによって転向を遂げたハイグレ人間リンだ。

「リンならわかってくれると信じてたよ。ボクに負けてキミはハイグレ人間になった。真剣勝負に負けたんだ」
「ルル、しつこい」
 気持ち良く語っていたルルをノクスが止めた。

「私は最初からアンタの方が強いって言ってたじゃない。それにハイグレ人間になってたなら尚更よ。愚かにも勝負を挑んだ私をハイグレ人間にしてくれてありがとう、ルル。この恩は一生忘れないわ」
 ハイグレポーズのまま動けないリンは、未だにドロドロの股間をルルに見せつけながら反省と感謝の言葉を並べる。

「リンならわかってくれると思ってたよ。さあノクス、リンを自由にしてやって」
「わかった」
「あっ」
 魔力での拘束を解かれたリンは、どさりと石畳の床に崩れ落ちた。息も荒くしばらく立ち上がる事はできなかった。数分が経って、やっと呼吸も落ち着くとリンは立ち上がる。両胸の呪布は貼り付けられたままで、剥がそうという様子もない。

「や、やっとハイグレができる……ハイグレェッ! ハイグレェッ! ハイグレェッ! ハイグレェ〜!」

 リンは貪るよるにハイグレを繰り返す。抵抗なんて微塵もない満たされた表情で堪能する。

「ボクらもリンに続こうか」
「リンのハイグレ見てたら我慢できない」
 ルルとソニアもがに股になると、リンのペースに合わせてハイグレを開始した。
「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
「ハイグレェ! ハイグレェ! ハイグレェ! ハイグレェ!」

 三者三葉のハイグレが繰り広げられる。
 しかし、それも長くは続かなかった。

「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
「ハッハイグレェ、ハイグレェェェ〜!」
 新入りの白いハイグレ人間が本日2度目の昇天を果たしてハイグレタイムは終了した。物足りなそうにしながらもノスクもルルもハイグレをやめる。ルルは仰向けに倒れたリンの胸から2枚の呪符を引き剥がした。発達途中の胸がぷるんと小さく揺れる。

「遊んでる暇はないぞ、リン」
 真剣な表情に戻ってリンに話しかける。リンも惚けた表情から一変して真面目な顔を作ると、すぐに起きあがった。直立してルルの言葉の続きを待つ。

「勇者一行はリンが逃がしたと言っても過言じゃない。この責任はしっかり取ってもらう」
 従順に話を聞いているリンへとルルは続ける。
「奴らが向かったスノー学園の図書室へと向かうんだ。そこで勇者一行をハイグレ人間にする。特にソニアだけは逃すことのないように。彼女は我々にとって絶対に必要なピースだ」

 ルルの言葉に深く頷くリン。

「ルルの指示なら従うしかないわね。このハイグレ人間リンが必ず成功させてみせるわ! ハイグレッハイグレッ」
 ハイグレポーズを終えたリンはルルからハイグレ銃を渡された。

「図書室まではノスクの力で転送するよ。勇者たちが図書室へ向かう可能性は想定していたから、準備もしてある。合流したら向こうの指示に従ってくれ。健闘を祈るよ。ハイグレッハイグレッ」

「わかったわ。全ては偉大なるハイグレ魔王様のために! ハイグレッハイグーー」

 ハイグレポーズの途中でリンはノクスによって転送された。神殿内は一気に静かになった。

「おっと、リンったら」

 ルルは無造作に転がっていた杖を拾い上げる。

「この杖は命の次に大切って言ってたのにね。まあいいや。まだ使うこともあるだろうから図書室に送ってあげてよ」
 ノクスは頷くと同時にルルの手から杖が消えた。

 窓から見える空が徐々に赤くなってきた。もうじき夜明けがやってくる。ハイグレ人間に生まれ変わったリンが勇者と死闘を繰り広げる姿を想像しながら、ルルは次の目的を果たすためにスノー神殿へと向かう。

「と、こんな感じだったよ」
 ルルは当時の余韻に浸るように、気持ちよさそうに話を締めくくった。真実を知ったレナはルルを睨みつける。スノー神殿は一触即発の緊張感に包まれた。


「あの最強と言われたリンもハイグレの前には無力だったんだねえ」
 茶化すようにカロラが感動したように頷く。

「信じたくなかった……けど」
 ルルの話を大人しく聞いていたレナは、声を震わせながら話し始めた。

「けど……本当なんだね……リンちゃんはハイグレ魔王の言いなりになっちゃった。でも、最後まで私を守ろうとしてくれてた。最後まで私の友達でいてくれた」
 腰から剣を抜く。アクションソードは眩いばかりに光り輝いていた。

「リンのやつ……賢者の石の封印までは阻止できなかったか……」

 ルルとカロラも一気に戦闘状態に入るが、それよりも先に一閃が飛ぶ。退魔の剣の放った弧状の閃光は2人のハイグレ人間をシールドごとなぎ倒した。

「リンちゃんが許したとしても私は許さない。でも、ルルちゃんだってハイグレ魔王に操られてるだけなのもわかってる。だから私はハイグレ魔王を許さない。必ず私が倒すから」

 レナは倒れているカロラに向けて躊躇いなく剣を振り下ろす。
「ぐわああああ!」
 弱々しく作られたシールドはガラスのように簡単に破壊され、カロラは気を失ってしまった。
「ハイグレ魔王様……万歳……」

 リンには彼女の最後の言葉が聞こえていないようだった。すでに視線はルルの姿を捉えていた。

「くっ」

 ルルは持ち合わせていた呪符を次々と投げつける。しかし、いずれもレナにたどり着く前に金色の炎に包まれ焼失してしまった。

「ここまで来られたのはルルちゃんのおかげだよ。必ず正気に戻してあげるからね」
 レナはハイグレ人間へと向けて剣を突いた。まっすぐに伸びる光線がルルの腹部に直撃して、そのまま彼女は意識を失った。
「す……すべてはハイグレ魔王様のために……」

 最後までレナの名前を呼ぶことはなかったが、ハイグレ魔王を倒せば全てが終わる。レナはハイグレ城へと乗り込む覚悟を決めた。



「そこまでです」

 神殿の奥からよく澄んだ声が聞こえた。とてもよく聞き憶えのある声だった。
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感想

ハイグレクエスト新しいのキタァー
リンの洗脳過程が知りたかったのでとても嬉しいです!
ハイグレクエストに登場する人物の設定や紹介を作ると良いかもしれないですね
生意気なことを言ってすみません!
次回は誰がハイグレ人間になるのか楽しみです!
ハイグレッ!ハイグレッ!ハイグレッ!

感想

初めまして!ぬ。さん
ぬ。さんの小説面白いくて良いですね!
私は以前新興宗教ハイグレ教にてハイグレ繭という小説を書いていました
ハイグレクエストに出てくるハイグレ人間はすべて裸足ですか?
洗脳フェチと足フェチなものでなんかすみません!
次も頑張って下さい
すべてはハイグレ魔王様の為に!

Re

>ハイグレ人間Rさん
コメントありがとうございます(`・ω・´)
リンとルルの対決を楽しんで頂けたようで良かったです
登場人物の設定紹介ですか〜恥ずかしながらあまり細かくは作り込んでいないガバガバ設定ですが需要があるようなら検討してみようと思います
(恐らく)残り数回となってしまいますが、誰が洗脳されることになるか想像してお待ち頂けたらと思います!(`・ω・´)

Re

>パンスト兵1206さん
こちらこそ初めまして!
ハイグレ教からどうぞお越しくださいました
ハイグレ繭シリーズは発想が斬新で勉強になりました(*´Д`*)
ちなみにご質問の答えですが…原作では屋外では靴有り、屋内での洗脳は裸足となっています
ですが、そんな内容ではつまらないですね。というかぬ。の個人的な趣味もあって地味に設定はあります
単刀直入にお答えします。すべて裸足です( ・`ω・´)
プロフィール

ぬ。

Author:ぬ。
本家でもちょっとだけ活動させて頂いてました。初のブログですが色々とチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。ハイグレ、ハイグレ、ときどきアップル。

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