【第4回】こちら葛飾区亀有公園前派出所「ドキッ!?ハイレグだらけの慰安旅行の巻①」






どうもご無沙汰しております。
最近はハイグレか野球かという非常に不健康なライフスタイルを送っているぬ。でございます。

先月は第4回の企画作である「恐怖!ホワイトハイグレ団の野望」をお読みいただきありがとうございました。
たくさんの温かい感想を頂きまして恐縮しっぱなしでございます。
4枚抜きというイロモノ枠ではありましたが、楽しんで頂けたら頑張った甲斐があります。

ただあと1枚あるんですよね。インハイに1枚残っているわけです。そうzさんの「こち亀」が。
俺の塩っぱい技術ではホワイトハイグレ団にねじ込むことは出来なかったので、別の作品としてストラックアウトの持ち球全部をぶん投げることにしました
豪速球(当社比)は果たしてこち亀を撃ち抜きパーフェクトを達成することはできるのか…?

今回は分割投稿になりますので、こちらと本家と両方へ投稿させて頂きます。
ペース的にはあジャンプの発売日となる月曜日に投稿出来たらいいなあと思っております。
まあ締め切りは過ぎてるんですが遅刻組も未だ到着いていないので大目にみてください。


それでは第1話、どうぞ(`・ω・´)





 照りつく太陽。眩しく光り輝く海。目が眩んでしまうほど真っ白な砂浜。
「やっぱり海はいいな」
 ホテルの窓に映し出される絵画のような絶景を眺めながら両津は冷蔵庫から取り出した缶ビールを一気に飲み干す。
「東京湾じゃこうはいかん」
 空き缶をクシャッと潰してテーブルに置くと、早速上着を脱ぎ始める。
「ハワイからこの島に変更になった時は少し心配でしたけど、良いところですね」
 高身長でハンサム。ゴリラ体型の両津とは全てが正反対の後輩、中川が感心したように言う。
「ハハハ、中川リゾートも参入を検討したほうがいいんじゃないか?」
 そう笑う両津は既に水着に着替え終えていた。アロハシャツを羽織り、麦わら帽子もかぶって準備万端だ。
「婦警のみんながハワイから変更になったって怒ってましたけど、ここなら大丈夫そうですね」
「あいつらもすぐに満足するさ。文句も言えないくらいにな! ほら、こんなことより早く海に行くぞ!」
 見るからに高級そうな水着に着替えた中川の腕を引っ張り、2人はホテルの目の前に広がるビーチへと向かった。

 砂浜にはまだ人の姿はなかった。砂の上に2人の足跡だけが伸びていく。
「みんな遅いですね」
「どうせ着替えに手間取っているんだろう。女の支度は男の5倍はかかるからな」
 両津はテキパキと大きなパラソルと、座り心地の良さそうなビーチベッドを設置していく。
「まさか僕たち以外の男子署員が集団食中毒で来られなくなるなんて思いませんでしたよ。僕はドバイにいて無事でしたけど」
「部長も所長も戦争を経験したくせに鍛え方が足りん! まあボルボや左近時もノックアウトされてたけどな」
「先輩はよく無事でしたね」
「ワシの胃袋は鋼鉄だからな!」
 ビーチベッドのセッティングを終え、その上で横になりながらゲラゲラと笑った。
「ワシは一眠りするぞ。麗子たちが来たら起こしてくれ」
「わかりました。ってもう寝ちゃってる……」
 いびきをかいて爆睡する両津と、呆れる中川へ向けて1人の女性が手を振っていた。
「両ちゃ〜ん、圭ちゃ〜ん」
 遠くから手を振る麗子はピンク色のハイレグ水着姿だった。






 葛飾署の慰安旅行の2ヶ月前。



 亀有公園前派出所。


 
 下町にある何の変哲も無い交番。しかし、お巡りさんが常駐する場所とは思えない会話が、奥の休憩室で繰り広げられていた。
「結局、麗子にバレて婦警の水着写真は全部没収されちまったってわけだ」
 部屋の中央のテーブルには、メモリーカードが抜き取られた一眼レフカメラが置かれている。
「それでこの私に頼みっていうのは何なんだねゴリラくん?」

 テーブルを挟んで両津の向かいに座る老紳士が聞いた。白髪に丸メガネに英国紳士風のファッションで決めた絵崎コロ助は、パイプをうまそうにふかす。
「なあに簡単なことだ。麗子や他の婦警どもが大人しくワシの言うことを聞く水着を作ってくれればいい」
「ふむ……」
 ふううと煙を吐き出す教授。
「心配するな礼くらいはする」
「勘違いしないでくれたまえゴリラくん。私は金で簡単に動いて犯罪に加担するような男では――」
 両津は1枚の写真を差し出す。眩しいビキニ姿の麗子がビーチボールを勢い良くアタックしているというベストショットだった。
「着た者がキミのことを神と崇める水着を作ればいいのだな?」
 絵崎は素早く麗子の写真をスーツの内ポケットに収めた。
「話が早くて助かるぜ教授」
 交渉がまとまると、絵崎教授は愛車のジャガーマークⅡに乗り込み派出所を後にした。










 葛飾署の慰安旅行の1ヶ月前。



 ニコニコ寮。




 両津のもとへ1つの小さな小包が届いた。送り主は絵崎コロ助と書いてある。乱暴に包み紙を開けると中には1着のハイレグ水着が丁寧に畳まれ収められていた。
「なんだこの水着は……あのトンデモ教授、バブル時代で記憶が止まってるんじゃねえか……?」
 部屋の中でピンク色の女性用水着を広げて掲げる両津。伸縮性が高い柔らかい素材が使われた見た目はごく普通の女性用水着だった。
「1着だけか……試しに纏に着せてみるか……? いいや、やはりアイツに着せねばワシの腹の虫は収まらん!」



 ついに両津の作戦が始動する日がやってきた。
 他の署員たちよりも早めに出勤してくる麗子は、1人だけの更衣室で着替えていた。上着を脱ぐと、ハンガーへかけるためにロッカーを開ける。いつもの制服へと手を伸ばす。すると見慣れない物がハンガーにかけられていることに気づいた。真新しいピンク色のハイレグのキツい水着が1着のみ。当然、こんな水着は持っていないし、職場のロッカーにしまうなんてありえない。不審な水着を恐る恐る手に取ってみると、封筒が挟まれてていた。
「水難事故が増える時期になりました。葛飾署の署員たちには、制服の下に水着を着用していただき、万が一の事故から市民を守ってーー」
 封筒の中には所長の判子も押されている文書が入っている。
 住民の平和と安全のためなら仕方ない。とりあえず麗子は水着を着てみることにした。
「う〜ん……ちょっとキツいわね……でも確かに体にフィットして動きやすいかも……」

 鋭い切れ込みの水着を着るのは久しぶりだった。お尻の食い込みを直してから、制服を手に取る。
 そのタイミングで更衣室のドアが開いた。
「麗子……そんな格好で何やってるの……?」
 同僚の早乙女リカだった。水着姿の麗子を見て固まってしまう。
「今日から制服の下にこれを着るようにって……」

「はあ!?」

 麗子の言葉にリカはギョッとして自分のロッカーへと走る。
「そんな水着入ってないわよ?」
 ロッカーに首を突っ込んで見回しながら、リカはホッとした声で言った。
「嘘ッ!?」
 しかしリカが嘘をついて得することなんてない。やっと麗子はピンと来た

「さては両ちゃんね!」
 ここまで手の込んだイタズラをするのはあの男以外に考えられない。心当たりもある。
「絶対に水着盗撮事件の逆恨みよ! ホント最低な奴ね!」
 当の本人の麗子よりもリカの方が怒っている。
「そんなもんさっさと脱いで捨てちゃいなさい!」
 怒りに任せてパパッと制服へと着替えたリカは、そう言い残して更衣室を出て行った。




 言われなくても麗子もそうするつもりだった。偽の書類を封筒に戻す。その時、もう1枚別の紙が入っていることに気づいた。小さく折られている紙を取り出してみる。
『水着は脱ぐな。制服の下に着たまま派出所に来い。取り上げたメモリーカードも忘れずに持ってこい。 両津』
 走り紙で書かれた汚い字だった。麗子は読み終えると、2枚の紙を丁寧に戻しロッカーへとしまった。
「メモリーカード……どこにしまったかしら……」
 ハイレグ水着を隠すように制服をかっちり着固め、麗子は更衣室を後にした。


つづく。
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本家でもちょっとだけ活動させて頂いてました。初のブログですが色々とチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。ハイグレ、ハイグレ、ときどきアップル。

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