ハイグレクエスト 第5話

こんばんわー(´・ω・`)ノ
つい先日、ハイグレードマンションって言葉を見て少しソワソワしてしまったぬ。です
他にも「○○星人」や「○○人間」というワードを聞いても心の中ではハイグレが浮かんじゃいますね

ハイグレマンションって言ったら征服完了後の地球でハイグレ人間たちを管理する施設といったところですかね(*´д`*)(高級マンションに住んでる方ごめんなさい

侵略後の地球のお話も書いてみたいですね
そんな中、地球でもなければマンションも出てきませんが、ハイグレクエストの第5話をお楽しみください(*´д`*)
5話以前の話、短編などはこちらのページにまとめてありますのでどうぞ





 遠くの空が朝焼けに染まってきた頃、レナたちとベルは合流した。
 普段は閉じている正門は開いていた。
「勇者様、お怪我はございませんか?」
 レナを気遣う彼女の顔には疲れの色が見える。
「申し訳ありません。敵の侵入を許してしました」
「結界が破られたのですか?」
 ルルが聞く。
「ええ。人が1人通れる程の小さなものだったので、発見が遅れてしまって……」
 ベルは勇者を見る。
「勇者様、ここは私が食い止めます。勇者様は月の神殿へ……」
「え、でも……」
「時間がありません。月の神殿の道中にはこの者たちをお供にお使いください。フィルア! ポトル!」

「こちらはいつでも出発できます」
 門の外から、燃えるような赤い髪の女性が現れた。上半身はヘソ丸出しで胸だけが隠れ、下はお尻が辛うじて守られているという超軽装な鎧を着用していた。
「もうフィルア、勝手に先に行かないで!」
 続いて入ってきたのは、さっきの彼女とは対照的な涼しげな水色の髪の女性だった。腰まで届く髪の毛と、白い布で飾られたビキニアーマーが美しい。
「あ、ポトル、ごめんごめん」
「この2人がフィルアとポトル。レグロー王国の聖騎士団の兵士たちです」

「ポトルです。勇者様、月の神殿までの道中はお任せください」
「私がフィルア、よろしく! 学生諸君も精一杯頑張ってくれよ!」
「ベル様には勇者様たちは3人と伺っていたのですが」
 ポトルが聞く。
「えっと、リンちゃんとルルちゃんがスイートタウンから一緒で、ソニアちゃんはこの街で仲間になりました」
 レナが答える。
「そうだったの。よろしくね」
 ポトルが穏やかに笑う。その横でフィルアが急かすように門を指差す。
「夜が明けないうちに出発するぞ」

「そこまでよ!!」
 甲高い声が赤く染まる空に響く。薄明かりに浮かぶ3人組は肩で息をしながら銃をこちらへ向けて構えている。
「さ、さっきはよくもくだらない攻撃をしてくれたわね!」
「勇者様、ここは私が食い止めます! 2人とも勇者様たちを連れてお行きなさい!」
「しかしベル様は結界を修復させた事で魔力を……」
「フィルア! 使命を果たすのです!」
「う……。わかりました。どうかご無事で」
 フィルアは素早く向き直り勇者の前へと走る。
「ご無礼お許しください」
 フィルアは勇者を抱え上げると、フルスピードで門から延びる橋へと駆けた。
「あなたたちも急いで!」
 ポトルが、フィルアに見とれる少女たちを呼ぶ。
「逃がすか!」
 リーダーがレナへと向けて光線を放った。
「そうはさせない!」
 ベルが門を覆うほどの巨大なシールドを張り、6人を守った。
「ここから先へは1歩たりとも行かせはしない!」
「生意気な真似を! まずはあの女をハイグレ姿にしておしまい!」
 3人は銃口を先を門からベルへと変えた。照準を合わせる間も無く光線の乱射が始まる。
「ぐぐ……ッ」
 ベルは両手で小さなシールドを細かく発生させて3カ所から発せられる光線を器用に交わしていく。しかし、魔力が底を尽きかけている彼女の方が分が悪いのは明らかだった。
 フィルアの足なら勇者を抱えていても、この3人組を振り切れる距離まで走れるはずだ。あとはポトルたちの逃げる時間を稼げば……。魔力の使用量を極力減らすためにシールドは最低限の大きさにしか作れない。少しでも光線からズレたら最後だ。ベルは光線の行方を注視する。
「頑張るわね。でもコレはどうかしら?」
 ベルの四肢が突如重くなった。ハラマキレディースの3人は身動きのとれなくなった自分の姿を見てニヤニヤと笑っている。何か術をかけられたのだろうか……。いやしかし彼女たちにそんなことをする素振りは見られなかった。この感覚は魔術に間違いない。どちらにせよ、この程度であれば少し力を込めれば解除できる。ベルはすぐに振り解かず、ハラマキレディースの次の一手を伺いじっとしていた。
「動けないのは思った以上に効いて入るってことかしら?」
 わざとらしく挑発をするのは真ん中の赤マントを付けたリーダーだ。
「お前たちの術など、解こうと思えばいつでも解ける!」
 ベルは語気を強め言い返した。しかしハッタリではなく彼女は本当にすぐにでも動くことはできた。
「そう。それじゃあ本気で行きなさい!」
「はい。ハラマキレディー様」
 物陰から3人の脇へ、トコトコと歩いてくる少女。ベルはその赤いハイグレ人間に見覚えがあった。薬草を探しに行かせ、消息を絶った姉妹の姉のマルタだった。左手に分厚い本を持ち、右手は大きく広げベルへと向けている。 
「なッ!?」
 ベルの体を締め付ける力がとても強くなる。術の正体がハラマキレディースではないことはわかった。しかし、ベルには新たな疑問が生まれた。まだ振り解けないほどではないが、なぜマルタがこれほどの力を……。魔力が弱く回復魔法もまともに使えなかったはず……。彼女の格好を見ても赤いハイレグ以外は何も装飾品は付けられていない。むしろ本を持たせる前に靴くらいは履かせてあげて欲しい……。……本?
「その本は……レグロー城に禁書として封印されていた……」
 マルタの手にある古ぼけた本。魔力を増幅し、本に書いている魔法なら全て使えるという世界の秩序さえ崩壊しかねない魔術書……。しかし使用した代償は大きく、最後は本に全ての魔力を、最悪の場合は命までを吸い取られてしまう……。なぜその禁書をマルタが……いや、この3人組が持ち出した以外には考えられない。彼女の身に危険が及ぶ前に何とかしなくては。
「ハァッ!」
 ベルは見えない拘束を解くために集中力を高めた。体に自由が戻ったらマルタから本を奪い取る。彼女を無力化すれば、戦いの主導権を握ることが出来る。
「ハッ! く……そんな……」
「無駄ですベル様。ハラマキレディー様に力を授けて頂いた私には勝てません」
 彼女の力の増幅は想像以上だった。どれだけ力を込めても体に自由が戻らない。いや、そもそも力が入らなかった。
「フフフ……この街の結界を破壊したのもこの子なのよ。次はアンタにこの本を使って街の制圧を手伝ってもらうわね」
 リーダーが不適に笑う。
「何をバカな事を……私はあなた達になど屈しません! これ以上彼女に禁書を使わせるのを止めさせなさい!」
「それじゃあ、そうさせて貰うわ。さあこの女もハイグレ人間にしてあげなさい」
 リーダーが手招きをすると「はいぐれ!」という幼い声がベルの後ろから聞こえてきた。既に振り向くことも出来ない彼女にも声の主が誰かは簡単にわかった。
「モニカ……」
 とことこと歩いてきたオレンジ色のハイレグ水着を着せられた少女はマルタの横に並んだ。 少女の手にはハイグレ銃が握られ、ベルの胸元へと向けられていた。
「ベル様もハイグレ人間になって魔王様のために働こう!」
 モニカは躊躇うことなく銃の引き金を引く。
「くっ……アアアァァアァァァァァァ!?」
 眩しい光がベルの体に当たり炸裂した。激しく点滅を繰り返す光は、彼女の悲鳴が聞こえなくなるのと一緒に消えていった。黒いハイレグ姿に変えられたベルは、自分の格好を見て諦めたように目を瞑った。
「ハ、ハイグレ……ハイグレ……ハイグレ……」
 体の拘束がまだ解かれていないベルは、唯一自由に動く口が言いたくもない言葉を繰り返す。
「ハイグレ……ハイグレ……ハイグレ……ハイグレ……」
 ガニ股にもならず「ハイグレ」とただ繰り返すベル。マルタは無表情のままハラマキレディースの命令に従いベルを拘束し続ける。
「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ」
 モニカがベルの前に立ち、股を開き軽快にハイグレポーズをとり始めた。
「ハイグ……モニカ……やめて……ハイグレ……ハイグレしたくなっちゃ……う……ハイグレ……」
「効いてきたようね」
 相変わらず動けないまま「ハイグレ」とだけ唱え続けているベルの変化を見たリーダーはニヤリと笑った。
「素直に謝ればハラマキレディー様もきっと許してくれるよ! ハイグレッハイグレッハイグレッ」
 モニカがハイグレポーズをしたまま囁く。
「ハラマキ……ハイグレ……レディー様……に……ハイグレ……謝れば……ハイグレッハイグレ……が出来る……? ハイグレェ……」
 直立したままベルが叫ぶ。
「はいぐれっはいぐれっ! うん! 早く一緒にハイグレしようよベル様!」
「ハイグレ……一緒に……ハイグレ……ハイグレ……ハイグレ……」
「いいわ。解放してあげなさい」
「はい」
 マルタは小さく頷き、かざしていた手をだらりと下ろした。ベルを縛りつけていた力は消え、どさりと地面に倒れた。
「もう少し手こずるかと思ったけど……あっけなかったわね」
 ベルはすぐに立ち上がった。荒く息をしながらハラマキレディースを見る。続いてマルタ……。マルタは禁書の影響か正気を失ったような冷たい表情でベルを見つめていた。最後にモニカのハイグレポーズが目に入った。ずっと笑顔で続けている。楽しそうに……ハイグレを……。
 ベルを襲う衝動はもう抑えられないレベルに達していた。ハイグレがしたい。ハイグレがしたい。ハイグレをするには……そうだモニカが教えてくれた。ハイグレをするためにはまず——。
「ハラマキレディー様! さきほどの蛮行をお許しください!」
 思った瞬間、ベルは即行動に移した。子どもたちが見ていることなど気にする様子もなく石畳の上にひれ伏す。
「アンタはあの本について詳しく知っているようだったけど……」
 リーダーがマルタの持っている本を指す。
「次はアンタがこれを使いなさい」
「ハッ! ハイグレ人間ベル、この身に代えてもソウスシティの住民を全員ハイグレ人間にしてみせます!」
 もう阻むものは何もない。謝罪も終わった。足も手も自由に動く。ベルは大きく足を開き、腕を真っ直ぐ股間へと伸ばした。いよいよ……この両手を引き上げれば……。もうベルに躊躇いは微塵もなかった。ぐっと両腕に力を込めて———。
「ハイグレェ〜!!」
 待ちに待った瞬間……雷に打たれたような衝撃が股間から全身を駆け巡る。こうなったらもう止められない。ベルはすぐさまハイグレのラインに重なるように腕を伸ばす
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間ベルはハイグレ魔王様のしもべとして永遠の忠誠を誓います! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 ベルは待ちに待ったハイグレポーズを心ゆくまで堪能する。
 それを見届けたリーダーは、マルタと同じく身も心もハイグレ星人の下僕へと染まったベルへ禁書を渡す。受け取ったベルは宝石でも見るような眼差しを本へと注ぐ。
 本を手にした瞬間から魔力が溢れてくるのを感じる。この力をハイグレ魔王のために使えると思うとベルは興奮して顔がにやけてしまう。この身が体がどうなってもいい。身も心もハイグレ人間へと変えられた彼女はハイグレ星人のためにソウス制圧の礎になることを心から望んでいた。
 ——私はハイグレ人間……ハイグレ星人の命令に絶対服従するのがハイグレ人間。その命令のためなら命は惜しまないのがハイグレ人間。そう……私はハイグレ人間。
「もうすぐパンスト団が到着するわ。アンタの仕事は夜が明ける前にこの街が制圧できるよう援護するのよ」
「ハイグレ! ハイグレ! かしこまりました!」
 ハイグレで答えるベル。既に空には地平線がじんわり赤く染まり始めている。今すぐにパンスト団が到着したとしても、あまり時間は残されていなかったが、ベルには自信があった。
「よし! 私たちは勇者を追いかけるわよ!」
「「ラジャー!」」
 部下2人はリーダーの合図にビシッと頷く。
「ハイグレッハイグレッハイグレッハイグレッ」
「はいぐれっはいぐれっはいぐれっはいぐれっ」
「ハイグレェッハイグレェッハイグレェッハイグレェッ」
 ベルが3人を止めるはずもない。彼女は心を入れ替え、ハイグレ人間としてマルタ、モニカと共にハイグレポーズに勤しんでいる。
 ハラマキレディース3人はハイグレ人間たちの行う最大限の服従を表すポーズに見送られ勇者たちを追って門へと走って行った。
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第5話更新お疲れ様です。いつもとても楽しく拝見させて頂いてます。
作品もさることながら、冒頭のハイグレードマンションの話は自分も全く同じ想像をしていたので、とても興味深かったです^ ^また次回の更新も楽しみにしています。頑張って下さい!

Re

コメントありがとうございます(`・ω・´)
楽しんでいただけているようで良かったです(*´д`*)
ハイグレ人間が住んでいる的な方のハイグレードマンションをネタに何か書いてみたいものですけど、1本の話にまとめられる自信がまだないっていう……
ナッシーさんのブログも拝見させて頂いています。公私共に充実されているようで、お忙しいと思いますがまた是非いらしてください。それでは(`・ω・´)ノシ
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ぬ。

Author:ぬ。
本家でもちょっとだけ活動させて頂いてました。初のブログですが色々とチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。ハイグレ、ハイグレ、ときどきアップル。

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