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クレヨンしんちゃん ハイグレ魔王とシモベ達の逆襲! 第7話


 みさえは唇を噛み、生唾を飲み込む。緊張している様子がひろしにも伝わってきた。周りにも会話が聞こえるように受話器ではなく電話機本体のスピーカーから呼び出し音が鳴る。

「もしもし?」










 女の子が電話に出た。

「ハイグ……あっえっと!」
 みさえの声が2オクターブ高くなった上に裏返る。
「もしもし……?」
 スピーカーから漏れる声は、明らかに怪しんでいるトーンだった。

「も、もしもし、野原です」
 暴れる声色をなんとか押さえ込んで名前を名乗る。心を落ち着かせるためか無意識に受話器を持たない手はハイグレ越しに股間をさすっていた。

「野原……みさえさん?」
「うん! 久しぶりねミミ子ちゃん」
「はい、お久しぶりです! 急にどうしたんですか?」
 当然ながらリリ子は不思議そうに聞いてきた。
「ちょっと相談があるんだけれど……」
「相談……ですか?」
 緊張からか、みさえのハイグレを触る頻度が多くなっていく。
「え、ええ。実はしんのすけがね、向こうの地球のみんなに会いたいって」
「しんのすけくんが?」
「そうなのよ。もうずっと北春日部博士の研究所に行きたいって言ってるのよ」
 声は落ち着いてきたが、みさえの手はお股に貼り付いたままになっている。よく見ると少し指がめり込んでいるようにも見えた。
「わかりました。私たちも野原さんたちにはとてもお世話になりましたので。北春日部博士に確認してまたご連絡します」
 まさか電話線の向こうの相手がハイグレ人間だとは思ってないだろう。ましてやハイグレ魔王が会話を聞いているなんて想像できるはずもない。

「ホホホ……ありがとう。お返事待ってるわね」
 
みさえが笑顔で答えた。通話が切れたことを確認してから、慎重に受話器が電話機の上に置かれる。手を完全に受話器から離すと、みさえの口からとてつもなく大きな溜め息が吹き出た。まるで肺の中の空気を全て吐き出してしまいそうなくらいの勢いだった。緊張を紛らわせるために触れていた紫色のハイグレの股間にはうっすらと染みができている。

「ご苦労様。上出来だったわよ」
「ハイグレッハイグレッ! ありがとうございます……ハイグレ魔王様!」
 大役を果たして元気よくハイグレをするみさえ。胸元の汗と股間のシミが照明の光を反射させて鈍く輝いていた。
「ハイグレッハイグレッハイグレッ! 全ては偉大なるハイグレ魔王様のために!」
 かつて一緒に戦った少女を騙し終えてハイグレ魔王へ跪いたみさえの顔は晴れやかだった。





 折り返しの電話がかかってきた時にはすっかり陽が傾いていた。北春日部博士は快諾してくれたようで、向こうの地球の野原家と相談した結果、幼稚園が夏休みに入る来週にすることに決まった。集合場所は時空移動マシーンの北春日部6号がある鍋洗海岸。そこで待機しているミミ子が送り出してくれるとこのだった。この内容は2階に控えているハイグレ魔王にもすぐに伝えられた。


「ご報告は以上です。ハイグレッハイグレッ」
 ひろしがハイグレを行ってから直立の姿勢になって主人の言葉を待つ。かつて書斎だった部屋は毒々しい原色調の色使いで塗り替えられ、ハイグレ魔王の好みに染め上げられていた。

「ホホホ……頼りないけど向こうの地球でもしっかり頼んだわよ」
 部屋の真ん中に置かれた玉座に体を預けながらハイグレ魔王が言った。
「え、ハイグレ魔王様はご一緒にいらっしゃらないんですか……?」
「あら……そういえば言っていなかったわね」
 ハイグレ魔王は肘置きに置いている両腕に力を込めて体を支え、お尻を浮かせて椅子に深く坐り直した。
「あたしがアクション・ストーンを奪ったことでアクション仮面が向こう側の地球に戻れなくなったでしょう。アレと一緒よ。今のあたしには時空を移動できるだけのパワーがないのよ」
「そんな……」
「勘違いするんじゃないわよ。決して衰えたわけじゃないの。むしろ今は向こう側に勘付かれず色々と自由に動けて好都合だわ」
 魔王はいつものように「ホホホ」と笑うと、細く長い指を仮面に運び、ゆっくりと外した。キリッとした瞳が露わになる。整った端正な顔立ちはオカマだとわかっていても美しい美貌に思わず色気を感じてしまう。

「うふっ、あたしは2回も同じ失敗はしないの」
 魔王はゆっくりと立ち上がり、体を覆っていたマントをばさっと背中へ翻す。透き通るような青白い肌とピンク色のハイグレが露わになった。

「準備を重ねて練りに練ったあたしの崇高な計画を水の泡にしてくれた地球人たち。あたしは奴らをお前たちのようにどこまでも従順なハイグレ人間にするまで絶対に許さないわ」
 黙って演説を聞くひろしのもとへ一歩一歩、また一歩とモデルのようにハイグレ魔王は近づいていく。

「だから、今回は更にた〜っぷりと時間をかけて作戦を練り上げてきたのよ」

「わ、私たちが愚かにもハイグレ魔王様に刃向かったことが全ての原因です……どうかお許しくださッいぃ!?」
 言い終える前にビリリっと下半身に刺激が走る。ドクンと心臓が胸から飛び出しそうになるくらい強く脈打ち、股間を震源とした刺激が全身を駆け抜ける。呼吸を整えながら震源地に目をやると、ハイグレ魔王が青白く細い手を、自分の男性器を包み込むようにして、もっこりと膨らんだ生地越しにかざしていた。手の平はバリバリと稲妻のような光を発している。
 
「よ〜くわかってるじゃない。でも、その地球人の一味であるアクション戦士の家族はあたしの新しい計画の前に屈した……今では地球を守るどころか自ら進んでアタシの手となり足となり地球征服計画成功へと勤しんでる……最高に滑稽よね」
「はいぃッ、ハイグレ魔王様の仰る通りですッ!」

 ひろしの屈服した様子に満足したのか電撃の時間は終了した。ハイグレ魔王は汚いものに触れてしまっていたかのようにマントで手を丁寧に拭った。
「おかげであたしの想定通りに事は進んでいるわ」
「まさか、ここまでハイグレ魔王様は全て計画されていたのですか……?」
 電撃による刺激の余波が残る下腹部をかばうように内股になりながらひろしが聞く。
 まさか自分がハイグレをフラッシュバックしたことまで想定内だったというのだろうか。

「全部じゃないけど大体は予定通りね。あんたの赤ん坊にハイグレ人間の心が芽生えているのだけは想定外だったわ」
 自らの覚醒まで計算済みで全てハイグレ魔王の手のひらの上で踊らされていたと知ったひろし。全知全能の支配者への忠誠心が更に高まっていく。ハイグレ人間としての本能に支配されている彼の体は無意識のうちに床へとひれ伏していた。忠誠を誓う言葉も次から次へとポンポンと頭に浮かんでくる。余計なことは考える必要はない。ハイグレ人間の本能に従うことは今のひろしにとっては当然のことだった。全てを委ねて身も心までハイグレ魔王のシモベとして染まっていく。
「さすがはハイグレ魔王様でございます。私たち家族はハイグレ人間として魔王様の作戦を必ずや成功させて参ります。全ては偉大なるハイグレ魔王様のために!」
 真剣な表情で立ち上がり、主君の目の前でガニ股になった。
「ハイグレッハイグレッハイグレェッ!」
 誓いと贖罪の意味を込めて全身全霊のハイグレを行う。

「ホホホ……その可愛げのあるところキライじゃないわよ」
 ハイグレ魔王の手のひらは再びひろしの揺れる股間へと向かう。再び眩しい閃光が部屋を満たした。
「ハイグレェッハイグレェッハイグレェッあふ……ハイグレェ……」

 第二次地球征服計画の大一番を控え、野原家の夜は更けていく。
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非公開コメント

こんばんは。ありがとうございます

体調はどうですか??
第7話待ってました!ありがとうございます!だんだん攻め込んでいきますね!
野原一家がハイグレ魔王様の手下、奴隷になってるとは夢にも思わないでしょうね!

これからも無理なさらず、自分の時間を大切にしながらお時間ありましたら小説書いてくださいね。ありがとうございます

現状報告

小説投稿お疲れ様です!
リクエストされていた小説が一段落してハイグレ小説再開しました
リクエストしてくれた方もハイグレ洗脳が好きな方です...というかハイグレ洗脳だけではなくさまざまな洗脳が大好きな方で僕の小説を読んでもらっていかすが
読んでもらい喜んでもらうのって達成感がありますね
ぬ。さんの今後の活躍にしています!pixiv以外での活動はないですが是非とも
僕の小説を見かけたら読んで見てください!

No title

新作楽しませて頂きました。
股間をまさぐりながら電話応答するとは、滑稽でエロすぎる……。
そしてひろしの電撃お仕置きも上手くぬ。さんスタイルにアレンジされていていいですなぁ~。ちょっと羨ましくもあったり(笑)
二つの地球を股に掛けいよいよ動き出す物語、続編も期待しております。

Re: こんばんは。ありがとうございます

>ひでさん
コメントありがとうございます
今回はあまり話の動かない説明回でしたが撒いた種は無事に目を出しました
次はいよいよ花が咲くときですね
いつも体を気遣って下さりありがとうございます
お陰様で体調はすこぶる良いのでもりもり作業中です
夏というハイグレの季節をみんなと一緒に盛り上げていけたらと思っています!今後もお付き合いよろしくお願いします!

Re: 現状報告

>神速の双劍さん
コメントありがとうございます
ハイグレファンが喜んでくれるのが最大の喜びであってモチベーションになりますね!
しばらくは書きっぱなしの期間になると思いますが、みなさんの感想を糧にして頑張っていきます
自分は相変わらずPixivは放置状態でありますが、神速の双劍さんをフォローさせて頂いたのであとで落ち着いたら読ませてもらいます!

Re:

>牙蓮さん
コメントありがとうございます
SSあるあるである設定の説明パートがなんとか終了しました
洗脳シーンがないぶん、原作の雰囲気を壊さないように野原家の堕ちっぷりを書ければと思いました
ひろしは股間に電撃を受けてるだけなんですけど、なかなかどうして評判が良いですね笑
続きも是非お読みいただければ…
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ぬ。

Author:ぬ。
本家でもちょっとだけ活動させて頂いてました。初のブログですが色々とチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。ハイグレ、ハイグレ、ときどきアップル。あと野球。

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